鋼材接合部の構造解析を超高速で実現！

著名な建築事務所がAltair Simsolid®を使用してプロジェクトのリードタイムを超短縮

顧客概要

Skidmore Owings and Merrill（SOM）は、世界中の象徴的で革新的な建築物で知られる有名な建築・設計事務所です。数多くのプロジェクトに見られるように、持続可能な建築とデザインにおけるグローバルリーダーとしての評価は、同社が世界で最も困難な構造設計プロジェクトの設計とコンサルティングを行うことにつながっています。

課題

メキシコシティの高層ビル設計では、建築家や構造エンジニアが地震、風、洪水から生じる問題に対処するため、マルチハザードのレジリエンスアプローチを取ることが求められます。標準的な手法を超えた革新的でユニークな建物は、設計が強度や耐用年数を満たしているかどうかを評価し確認するために、外部のピアレビューを追加する必要があります。このようなピアレビューの追加により、建築プロジェクトは大幅に長期化する可能性があります。 メキシコシティのアンタラフェーズIIビル*は、ソルド・マダレノ・アーキテクトスが設計した革新的な高層タワーで、建築的に露出したブレースフレームが横荷重支持構造システムに寄与しています。SOMは、このプロジェクトの構造エンジニアとして、鉄骨ブレースフレームの接合部の詳細な評価を含む耐震システムの開発を行いました（建設前の段階で何度か設計変更が行われました）。SOMのエンジニアは、従来の有限要素法（FEM）による非標準的な接合部設計の経験を有していましたが、クライアントの納期を満たすために、プロジェクトに時間的な制約が課されたことが課題でした。

ソリューション

SOM のエンジニアは、インポートした CAD 3D モデルに対して形状を単純化することなく直接作用するメッシュフリー構造解析ソルバー Altair SimSolid® の使用を選択しました。CAD形状の簡略化や複雑なメッシュの作成といった時間のかかる作業を省くことで、エンジニアはCADモデルをAltair SimSolidに容易にインポートし、従来のFEA手法の5倍の速さで解析結果を生成できるようになりました。通常2週間かかるところを、2日で完了しました。「スピードも重要ですが、検証も重要です」と、SOMのPE SE Associate PrincipalであるAbel Diazは述べています。SOMのエンジニアにとって、Altair SimSolidの結果が正確で信頼できるものであることを確認することは不可欠でした。広範な検証例を通じて、SOMはAltair SimSolidを使用することで、エンジニアが解析要件とプロジェクトの納期を満たすことができると確信しました。