「Altairは、我々の課題を解決するためのすべてのソリューションを提供してくれます。Altairのソフトウェアはどれも使いやすいですが、とりわけMotionView/Altair Activate間のインターフェースは非常に使い勝手の良いツールです。連成シミュレーションは、複雑なモデルを迅速にかつ手軽に検証するのに便利です。特に、e-モビリティはますます重要なトピックとなっており、絶えず革新を伴なっています。MotionViewには、サスペンションシステム用のテンプレート、タイヤモデル、アドバンスドドライバーなどの重要なライブラリが含まれているので、マルチボディシステムの作業が容易になり、時間を節約することができます」
Nicolò Indovina, Team Leader Vehicle Dynamics and Integration Specialist at Ankers
ソリューション - 開発プロセスにおけるMotionViewとAltair Activate
この検証で使用されたモデルは、車両全体モデルと、ブレーキディスクとブレーキパッドで構成されるブレーキシステムのモデルでした。これらのモデルはMotionViewに含まれている車両ライブラリのシステムテンプレートを使用して作成されています。ブレーキ操作時のエネルギー変換によって生じる熱の影響を検討するために、マルチボディシステムをActivateと連成シミュレーションさせ、制動距離におけるディスクとパッドの接触による温度の影響を検証します。連成シミュレーションを行うモデルは、MotionView(マルチボディシステムとアドバンスドドライバー)とAltair Activate(摩擦熱依存モデル)で設定されています。
MotionViewからライン圧力とホイール角速度をAltair Activateに入力し、Activateの熱モデルと油圧回路から摩擦係数を算出します。その結果を再びMotionViewに戻して、そのモデルのコンポーネントのプロパティを更新します。このシミュレーションでは、直線でのブレーキ操作を対象としています。また、使用するブレーキシステムは、実験データを利用してベンチレーテッド型にすることができますが、この事例では、非ベンチレーテッド型モデルを使用しました。